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CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive

2018年11月26日

CLUBRZで月に2回配信している無料メルマガ。メルマガ内でBRZの豆知識を紹介する「BRZ Tips」とスバリストならではのマニアックな情報を紹介する「スバリスト井元のスバルの常識非常識」の内容を振り返る「CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive」今回は2013年6月25日に発行された第28号からピックアップしたものを紹介しよう。

スバリスト井元のスバルの常識?非常識?

「第19回:スバルは汎用エンジンにも水平ピストン運動の機種がある!」

スバル車を特徴づけるものとして真っ先に思い浮かぶのが水平対向エンジン。
そんな水平対向エンジンと同様に、ピストンを水平に配置したエンジンが自動車用以外でも富士重工で制作されているのをご存知ですか?
それはロビンエンジンの愛称でお馴染みの汎用エンジン。汎用エンジンとは舗装作業プレートや排水ポンプなどの動力源として使われている作業用機械動かすためのエンジンです。
ロビンエンジンは富士重工製のスクーター「ラビット」のエンジンを汎用化したものが起源で歴史のある汎用エンジンです。
国内用のロビンエンジンはピストンが縦方向に動く一般的なものとなっていますが、輸出用のロビンエンジンにはピストンが水平方向に動く縦軸型と呼ばれるものが存在します。
この縦軸型のロビンエンジンは「EA-Vシリーズ」と呼ばれ、主に芝刈り機やミニ耕運機、高圧洗浄機などのエンジンとして使用することを想定して作られているそうです。
洗練された外観デザインや、軽量、低騒音、低振動などの作業負担軽減、チョークや燃料コックなどの操作系を集中レイアウトにすることによる簡単始動など、ユーザーの使いやすさに配慮した設計となっています。
「EA-Vシリーズ」は、世界で最も厳しい米国EPA/CARBの排出ガス規制にも適合する高性能なエンジンとして広く作業用機械に搭載されています。
この縦軸型のエンジンはその名の通り、クランク軸が縦方向へ出ているため、芝刈り機のカッターなどにギヤなどを介さずに直結することができることが特徴となっています。
シリンダーは単気筒になるため、BOXERエンジンとは呼べませんが、自動車用の水平対向エンジンと同じく全高を抑えたコンパクトなサイズを実現しています。縦軸型エンジンはチェーン駆動のOHC機構を採用するなどBRZに搭載されるFA20エンジンにも通じる機構を備えています。
このEA-Vシリーズには上部に樹脂製のカバーが備わり、前面には六連星とSUBARUロゴが入り、海外の芝刈り機ではこの六連星が誇らしげに輝くものが多く発売されています。
もしかしたらEA-Vシリーズを搭載した芝刈り機は、芝刈り機界のBRZと呼ばれるほどの高性能を誇っているのかもしれません。

(井元 貴幸)

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◇~~BRZ Tips~~◇
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【メーターパネル右側のブランクパネルには何のスイッチが入る?】

BRZのメーターパネルの右側に並ぶ2つのスイッチ。この2つのスイッチは、上段がオドメーターとトリップメーターの切り替えなどを行うODO/TRIPスイッチ。下段が外気温、瞬間燃費、平均燃費などを切り替えるDISPスイッチとなっています。
この2つのスイッチの1番上にはブランクパネルが備わり、何やらスイッチが入りそうな形状になっています。
しかし、このブランクパネルの位置には最上級グレードの「S」でも、ディーラーオプション群を装備してもスイッチが設置されることはありません。

実はこのブランクパネル部分には輸出仕様車になるとスイッチが備わります。
そのスイッチとはデジタルスピードメーターの表示をkm/h(キロメートル表示)とMPH(マイル表示)に切り替えるスイッチ。
輸出仕様のBRZではアナログメーター部分も内側がkm/hスケール、外側がMPHスケール表記になっています。

そもそもなぜ2つの表記が必要なのか?米国内では標識はすべてマイル表示となっているためメーターのkm/h表示や、デジタルスピードメーターの切り替えも必要ないのですが、米国と隣接しているカナダでは標識がすべてkm/h表示になっています。

米国からカナダへはそのままクルマで入国できるため、米国仕様車はカナダ国内を走行する際に必要になるkm/h表示が併記されています。
つまりMPH表示のみのメーターだと、カナダへ入国した際にkm/h表示の標識が出てきても速度をとっさに判断することは難しいため、両方表記されているのです。

ちなみにこの切り替えスイッチでデジタルスピードメーターはマイルとキロの切り替えはできますが、オドメーターやトリップメーターはマイル表示のままとなります。

確かに島国の日本ではクルマで他の国へ行くことはないでしょうから必要のないスイッチといえます。国内仕様ではブランクパネルとなるのも納得です。

(井元 貴幸)

CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive

2018年11月19日

CLUBRZで月に2回配信している無料メルマガ。メルマガ内でBRZの豆知識を紹介する「BRZ Tips」とスバリストならではのマニアックな情報を紹介する「スバリスト井元のスバルの常識非常識」の内容を振り返る「CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive」今回は2013年6月11日に発行された第27号からピックアップしたものを紹介しよう。
スバリスト井元のスバルの常識?非常識?

「第18回:全高の低いBOXERエンジンならではのエンジンルームの活用法とは?」

BRZの低く構えたフロントフードは全高の低いBOXERエンジンだからこそ実現できたといえます。ではフロントフードの高さが一般的なクルマと変わらない他のスバル車はエンジン上のスペースはどうなっているのでしょうか?
スバル車の場合、WRX STI、レガシィ、フォレスター、エクシーガにターボモデルがラインナップされていますが、スバルのターボモデルではこのエンジン上のスペースにインタークーラーが搭載されます。
エンジン上にインタークーラーを搭載するメリットは、一般的な前置きインタークーラーのクルマより、タービンからインタークーラーへのパイピングを短くすることができるため、ターボのレスポンス向上を実現することが可能です。
スバルのターボモデルでは現行型フォレスターを除きインタークーラー冷却のためにボンネットにエアインテークが設置されていることが特徴となっています。
一般的なクルマと同じくらいの高さのボンネットフードでありながら、エンジン上にインタークーラーを搭載できるのは全高の低いBOXERエンジンならではといえます。
ほかにもレオーネに代表される80年代までのスバル車は、なんとこのスペースにスペアタイヤが搭載されていました。
当時のレオーネはボンネット内にスペアタイヤを設置することで、サブトランクの容量もライバル車に比べ格段に広く使い勝手の面でユーザーからはとても好評でした。
現行モデルではBRZをはじめ、パンク修理キットを採用するモデルが多く、ラゲッジルームやサブトランクを広く使うことが可能となりました。一方エンジンルームはターボモデルのインタークーラー設置スペースを残し、それ以外のスペースはフードを低くすることでデザインに回されるようになりました。
まさしく、BRZのスタイリングは全高の低いBOXERエンジンならではという裏付けともいえるのではないでしょうか?

(井元 貴幸)

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◇~~BRZ Tips~~◇
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【BRZにアシストグリップがないのはなぜ?】

アシストグリップとは、クルマの乗降時につかまったり走行中に車体が揺れた時につかまる取手の事で、Aピラー(フロントガラス横の柱の部分)や、ルーフライニング(天井)端部分に取り付けられ、ほとんどのクルマに標準装備されています。

しかしBRZにはこのアシストグリップが装着されていません。
なぜBRZにアシストグリップが装備されていないのか?その答えは、車高の低いスポーツカーならではの乗り降りの方法にあります。
BRZの場合、もしアシストグリップを使って乗り降りができたとしてもルーフが邪魔になってしまうため、逆に乗り降りがしづらくなってしまいます。
車高の低いスポーツカーでは乗り降りの際に手を掛けるのはサイドシルがほとんどで、
BRZも「S」、「Rスポーツインテリアパッケージ」には乗降用のアシストパッドがサイドシルに装備されています。
では、助手席の乗員が走行中に体を支える場合にはどうしたらいいのか?
走行中に体を支える場合にはドアグリップを使用するそうです。BRZのドアグリップの形状は縦長で、ドアの開閉だけでなく体を支えるのにも適した形状になっています。

車高が低いBRZではルーフにグリップが装備されていても使用頻度が少ないため、必要のない部品を装備して重量が重くなったりコストが高くなったりすることを考えると装備されていないのもうなずけます。
実際、先代WRX STIspecCではセダンタイプでありながら、軽量化のためにアシストグリップが省略されていました。
徹底した低重心化を追求したBRZでは乗降性を向上させるためにサイドシルの高さを低くする設計となっており、アシストグリップがなくとも乗り降りに不便を感じることはありません。ほとんどのクルマに装備されるアシストグリップが装備されない理由は、地上からわずか400mmの位置に着座位置が来るBRZならではといえるのではないでしょうか?

(井元 貴幸)

メルマガの内容は2013年当時のものです。

CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive

2018年11月9日

CLUBRZで月に2回配信している無料メルマガ。メルマガ内でBRZの豆知識を紹介する「BRZ Tips」とスバリストならではのマニアックな情報を紹介する「スバリスト井元のスバルの常識非常識」の内容を振り返る「CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive」今回は2013年5月24日に発行された第26号からピックアップしたものを紹介しよう。

スバリスト井元のスバルの常識?非常識?

「第17回:スバル車の給油口はなぜ右側?」

最近ではセルフのガソリンスタンドが増え、オーナー自身が給油することが多くなっていると思いますが、初めて乗るクルマで戸惑ってしまうのが給油口。
クルマによって右側だったり、左側だったりして、給油レーンに入る際に考えてしまうこともあります。
最近のクルマでは燃料計に給油口の向きを示すマークがあり、戸惑うことも減りましたが、スバルで生産されるクルマ、つまり水平対向エンジン搭載車の場合は給油口が全て右側についているので戸惑うこともありません。
なぜスバルのクルマは給油口が全て右側なのか?これはレオーネの時代から右側に統一されて来たのですが、昔は引火などの危険を避けるために給油口はマフラーの出口から一番遠いところに設置されていました。このマフラーから給油口までの距離は国の基準にも定められています。
つまり昔のスバル車はマフラーが左出しというクルマが多かったということになります。

しかし時代は変わり、次第にクルマが大型化され、マフラーも左右出しのクルマが多く登場しました。クルマが大型化されたことで、左右出しマフラーでも給油口からマフラーまでの距離が離れ、国で定められた基準もクリアすることができています。

つまり大型化された最近のクルマでは給油口はどちらに付いていても差し支えないということになります。
しかし、スバルで生産されるクルマは今でも給油口は右側に統一されています。
これは昔からスバルに乗り続けるオーナーが戸惑わないようにという理由もありますが、冒頭で触れたセルフサービスのガソリンスタンドの普及にも秘密があります。
スバルでは給油の際に運転席から一番近い右側に設置することで給油の利便性を高めているそうです。

余談ですが、国産車の場合、比較的左側に給油口があるクルマが多く、週末に混雑したガソリンスタンドでは右側給油口専用レーンが空いているので、スバル車は意外と給油が早く済むといったこともあるようです。

(井元 貴幸)

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◇~~BRZ Tips~~◇
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【BRZのフロントガラスに付いている矢印マークはいったい何?】

クルマのガラスには商品名や米国運輸局への登録番号、メーカー名、板厚・品種(色)などを記載した刻印が助手席側の下のほうに入るのは意外とご存知の方も多いと思います。しかし、BRZの「S」グレードにはその刻印とは別にフロントガラスに矢印のマークが入っているのはご存知ですか?

場所は運転席から見てルームミラーの左下あたりで、よく見ないとわからないほど小さく書かれています。この記号の正体は、矢印のマークを境目に上側が透過率70%以下、下側が透過率70%以上を示すものだそうです。
BRZの「S」グレードのフロントガラスには上端に着色されたトップシェードが備わりますが、その境目を示すのがこの記号となっているそうです。
いわれてみれば、トップシェードのグラデーションが完全に透明になる辺りにこの記号が入っています。
元々日本の法規制ではこの境目の表示は必要ないのですが、米国の法規上記載が義務となっているそうです。
スバルでは記号がない国内仕様専用のガラスの採用も検討したそうですが、ほとんどのドライバーのシートポジションでは記号がルームミラーに隠れるためコストを抑えるためにも米国仕様とガラスを共用しているそうです。
実際、ほとんどのオーナーはマークの存在に気づいていない方が多く、この記事を見て初めて知った!という方もいらっしゃると思います。

あらゆる国々に輸出され、いまや世界中で愛されているBRZらしいマークといえるのではないでしょうか?

(井元 貴幸)

※メルマガの内容は2013年5月当時のものです。

CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive

2018年10月26日

CLUBRZで月に2回配信している無料メルマガ。メルマガ内でBRZの豆知識を紹介する「BRZ Tips」とスバリストならではのマニアックな情報を紹介する「スバリスト井元のスバルの常識非常識」の内容を振り返る「CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive」今回は2013年5月14日に発行された第25号からピックアップしたものを紹介しよう。

スバリスト井元のスバルの常識?非常識?

「第16回:カスタマイズのプロフェッショナルがいるスバルディーラー?!」

クルマを購入する際や購入後の点検や車検で足を運ぶのがディーラー。BRZオーナーの皆さんもスバルディーラーへ点検やメンテナンスで行かれる方も多いと思います。一方でチューニングやドレスアップをする場合はアフターパーツメーカーを取り扱うチューニングショップやカー用品店へ行かれる方がほとんどだと思います。

愛車のカスタマイズにはクルマやパーツの知識が豊富で取り付けに関しても経験豊富なショップが望ましいことはいうまでもありません。
もし、スバル車を知り尽くしたプロフェッショナルがいるスバルディーラーにカスタマイズのプロフェッショナルがいたら?
そんな理想のディーラーがScLaBo(エスシーラボ)とよばれる店舗です。
ScLaBoとはSUBARU CUSTOMIZE LABORATORYの略称で、全国のスバル正規ディーラーの拠点に設置されています。
ScLaBoではスバル純正品やSTIのみならず、スバル車に適合するカスタマイズパーツを多く取扱い、スバル車を知り尽くしたプロのメカニックによる取り付けを依頼することも可能です。
また各拠点には豊富な経験と知識をもつカスタマイズアドバイザーが在籍しているので、
ビギナーでも安心してカスタマイズを愉しむことができます。

ScLaBoの最大の魅力はなんといってもスバルのプロにカスタマイズをしてもらえるところ。カスタマイズに関しての知識が豊富なショップは数多く存在しますが、スバル車の専門教育を受けたアドバイザーやメカニックが在籍しているお店はほとんどないのではないでしょうか?
さらに点検やメンテナンスのついでにパーツの取り付けを行うことができるのもScLaBoならではといえます。
さらに各拠点ではイベントやフェアも開催されており、アフターパーツメーカーの担当者を交えての相談会なども実施されています。

スバル車にベストなカスタマイズを提案してくれるScLaBo。全国に12拠点ある「研究所」を是非訪れてみてはいかがでしょう?

(井元 貴幸)
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◇~~BRZ Tips~~◇
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【BRZの純正部品を注文できる意外な場所とは?】

BRZは登場から約1年ということもあり、オーナーの皆さんのBRZはまだまだ新車ですから純正部品を注文するということはまだあまりないこととおもいます。

しかしDIY作業などでクリップをなくしてしまったという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
他にも「RA」や「R」のオーナーの皆さんのなかにはリヤスポイラーはいらないけど、フロアアンダーパネルは欲しい!という方が部品でパネルを注文して取り付けをしている方もみかけます。

こうした時に純正部品を注文するのはスバルディーラーへ行くのが一般的ですが、他にも整備工場などでも純正部品を注文することが可能です。

しかし、まさか!と思える意外な場所でBRZの純正部品を注文できる場所があります。
それはなんとトヨタディーラー。兄弟車であるトヨタ86を扱っているのだから当たり前では?と思われるかもしれませんが、86との共通パーツはもちろんBRZ専用部品も注文することができます。
つまり、BRZ用のヘッドランプをはじめ、BRZに装着されるスバルエンブレムさえもトヨタディーラーで注文できてしまうのです。
しかも部品番号もスバルの番号で注文することが可能です。
さらに、逆のパターンでスバルディーラーでもトヨタ86の純正部品を注文することができます。
双方の店舗ともそれぞれの車種についてはプロフェッショナルのメカニックが常駐しているわけですが、そのほとんどが共通の作りとなっているBRZと86ですから、緊急の際にメーカーの壁を越えて入庫した際に分け隔てなくクルマを点検してくれたという例もあるそうです。
こうしたときにも双方の純正部品を取り扱っていれば、スムーズに整備することができます。必ずしも全ての店舗で同様の対応がされるという保証はありませんが、少なくとも部品の注文は双方のディーラーとも可能です。
数あるスバル車のなかでトヨタディーラーで部品を注文できるのはBRZだけの特権といえるのではないでしょうか?
(井元 貴幸)

※メルマガの内容は2013年5月現在のものです。

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2018年10月12日

CLUBRZで月に2回配信している無料メルマガ。メルマガ内でBRZの豆知識を紹介する「BRZ Tips」とスバリストならではのマニアックな情報を紹介する「スバリスト井元のスバルの常識非常識」の内容を振り返る「CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive」今回は2013年4月16日に発行された第23号からピックアップしたものを紹介しよう。

スバリスト井元のスバルの常識?非常識?

「第15回:BRZのご先祖様はAE86のライバル車だった!?」

BRZの一卵性双生児とも言われる兄弟車トヨタ86。そのネーミングからもお分かりとは思いますが、そのルーツは往年の名車AE86型カローラレビン・スプリンタートレノにあるといわれています。
BRZはSUBARU初のFRレイアウトとなるモデル。しかしBRZの魅力の一つであるスポーツクーペというボディ形状はSUBARUの歴史の中でも少数派ながら存在していました。
なかでもAE86と同時期にSUBARUから出ていたスポーツクーペが存在するのをご存知ですか?

初代レガシィが登場するまで、SUBARUの基幹モデルとして豊富なボディバリエーションが存在したのがレオーネ。その最終進化形である3代目レオーネに存在したのが3ドアクーペのRX-IIです。
レオーネRX-IIは1985年11月に既に発売されていたされていた4ドアセダン、ツーリングワゴンというラインナップに追加モデルとして発売されました。
エンジンはSOHCですが、水平対向エンジンにターボを組み合わせたEA82T型エンジンを搭載。駆動方式は当時最先端のフルタイム4wdシステム。トランスミッションは5MTに副変速器を組み合わせていました。
スペックは最高出力120ps/5200rpm 最大トルク18.2kgm/2400rpmを発生。AE86に搭載されていた4A-GEUエンジンに比べ最高出力こそ10psほどおよばなかったものの、最大トルクは3kgmほど勝っており、高回転型の4A-GEUエンジンに対し、EA82Tは全域で豊かなトルクを発生しAE86と比べるとマイルドな味付けとなっていました。しかしトランスミッションに副変速器を備えることで、ワインディングではローレンジを使い積極的に高回転を使うことで気持ち良く走ることのできるモデルでした。
このあたりの感覚はBRZに通じるものがあるのではないでしょうか?

駆動方式には先進のフルタイム4WDシステムを採用することで、悪天候などでも威力を発揮し、いざという時にはデフロック機構も備えているため雪道でもスポーツクーペとは思えない高い走破性も魅力的でした。
エクステリアは2代目レオーネまで設定されていた、3ドアスイングバックの積載性と2ドアクーペのスポーティなデザインを融合したスタイリングとなっていました。さらにRX-IIには当時流行のエアロパーツがオプション設定されており、イメージカラーの白がとても生えるエクステリアデザインとなっていました。
BRZは水平対向エンジンの特徴を活かし、フロントフードを極限まで低くデザインされていますが、この当時のSUBARU車はフロントフード内にスペアタイヤを収容し、水平対向エンジンの全高の低さをスペースとして有効活用していました。
BRZと比べると、駆動方式には違いがありますが、スポーツクーペ+水平対向エンジンという共通点があり、レオーネRX-IIは走りの楽しいスポーツクーペという部分では、まさしくBRZの先祖と言えるのではないでしょうか?

(井元 貴幸)
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◇~~BRZ Tips~~◇
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【RA・RA Racingのカタログに載って無い軽量化部分とは?】

BRZのラインナップに競技用ベース車両として設定されている「RA」必要最低限の装備とすることで、「R」と比較して-10kg(マニュアルエアコン装着車)の軽量化を実現しています。
10kgという数値は日常生活では大した重さではないと思われがちですが、レースの世界では1グラムでも軽くするための徹底した軽量化が施されます。
カタログ上で「RA」「RA Racing」の主な軽量化項目は、ドアミラー電動格納機構(RA)、オーディオスピーカー(RA)、助手席ウォークインスライド、ニーパッド、助手席サンバイザーバニティミラー、グローブボックス内アクセサリーソケット(RA)、カップホルダー、フロアサイレンサー、トランクトリム、トランクルームランプ、トランクマット、インテークマニホールドカバー、小型バッテリー。以上の装備が「R」の装備から省略され軽量化されています。
しかし、ここに掲載されていない軽量化部分が存在します。

それはハイマウントストップランプ。「え?RAにもハイマウントストップランプは装備されているよ!」と思った方、正解です!一体どういうことなのか?「RA」「RA Racing」にもハイマウントストップランプは装備されていますが、実は内部のLEDの数が少なくなっています。

「S」や「R」に装備されるハイマウントストップランプにはLEDが12個埋め込まれていますが、「RA」「RA Racing」のハイマウントストップランプには4つしか埋め込まれていません。

いくら軽量化とはいえ安全装備であるハイマウントストップランプのLEDの数を少なくしても平気なのか?という疑問もあるでしょう。
しかし、「RA」「RA Racing」のハイマウントストップランプは十分視認できます。ではなぜ上位グレードには12個ものLEDを採用しているのか?
答えは、リヤガラスの違いにあります。「RA」「RA Racing」には一般的な透明のUVカットガラスが採用されていますが、「S」と「R」にはUVカット機能付濃色ガラスが採用されているため、車内に設置されているストップランプのLEDが4つのままでは視認性が確保できない恐れがあるために12個のLEDを採用しているそうです。

生産コストを考えた場合、他のグレードと同一の部品を使うことが望ましく、光量の違いは着色フィルムなどで抑えるか、濃色ガラスを採用すれば同一部品を使用することも可能です。しかしより少ないLEDを使う専用品とすることでグラム単位の軽量化を実現するほか、小型バッテリーを搭載する「RA」「RA Racing」ではバッテリーへの負担も軽減されます。
「RA」「RA Racing」専用の4発LEDのハイマウントストップランプは、必要最低限の装備で軽量化を果たしている競技モデルらしい専用装備といえそうです。

(井元 貴幸)

※メルマガの内容は2013年4月現在のものです。

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2018年9月6日

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スバリスト井元のスバルの常識?非常識?

「第14回:アプライドモデルって何?」

マニアックなスバリスト達と会話をしていると、車名を出さず、型式で話をしていることが良くあります。
型式とは、車検証やクルマの製造番号が記されているプレートに書かれている車両型式のことで、BRZであればDBA-ZC6と言う形式になっています。
BRZの場合、登場から1年。現行型は初代モデルと言うこともあり、型式で呼んでいる人はあまり耳にしません。なぜなら、「BRZのS、WRブルーのMTに乗っています。」と言えば、パッとクルマが思い浮かぶからではないかと思います。
しかし、登場から何回もモデルチェンジを行っている、レガシィやインプレッサなどでは、「レガシィツーリングワゴンのGT、黒のATに乗っています」と言われても、何代目のレガシィなのか、思い浮かびません。
そこで、マニアなスバリスト達は型式を頭にインプットし、型式を使って会話をしている人を耳にします。
例えば、「BRGのアイサイト付の黒に乗っています」と言えば、マニアなスバリストは、すぐにクルマが思い浮かびます。
B=レガシィ、R=5代目ツーリングワゴン・アウトバック、G=FA20 DITエンジンと3ケタの記号の中にこれだけの意味が含まれています。

さて、この会話の後に続くパターンとして、「何型?」と聞かれることがあります。
これはアプライドモデルと呼ばれる年次改良記号のことで、アプライドモデルを伝える事で、ほぼ年式まで判明します。
年次改良とは輸入車で多く取り入られている手法で、細かな改良をおおむね年に1回行って行く方法です。必ずしも年に1回行われるわけではありませんが、スバルの場合はほぼ1年に1回年次改良がおこなわれてきました。
これまでの国産車の多くはマイナーチェンジを2年に1回、フルモデルチェンジを4年に1回行うクルマが多く存在していました。
最近ではスバル以外のメーカーも年次改良を行うメーカーが増えてきましたが、常に進化し最良のクルマを追い求めるスバルは、国産車のなかでは古くから年次改良を行っています。改良の内容はフルモデルチェンジかと思うほどの大きな改良から、一般の人にはほとんどわからない小さな改良まで様々です。
アプライドモデルはAから始まり、年次改良ごとにB,C,D・・・と変わって行きます。
モデルライフの長かった2代目インプレッサではA型からG型まで存在し、ほぼ毎年年次改良が実施されましたが、完成度の高かった2代目レガシィではA型を3年間作り続けたケースも存在します。
BRZは登場から1年。まだA型しか存在していませんが、ネット上では早くもB型はどうなる?といった話題も出ているようです。BRZも完成度の高いクルマですのでいつB型が登場するのかは定かではありません。しかしアプライドモデルは進化の歴史、BRZがどう進化していくのかも気になる所です。
(井元 貴幸)

◇~~BRZ Tips~~◇
【まだまだあった!BRZと86の違い オートエアコン編】

これまでBRZとトヨタ86の数々の違いについて紹介してきました。共同開発車として同じ工場から生産されるこの2台の違いは当初エクステリアとサスペンションのセッティング程度と伝えられてきました。しかし調べれば調べるほど、2台の細かな違いが出てきます。

今回は見た目からはわからないオートエアコンの違いをご紹介します。
BRZの「S」グレードには左右独立温度調整機能付フルオートエアコンが採用されており、同様にトヨタ86の「GT Limeted」「GT」にも左右独立温度調整機能付フルオートエアコンが採用されています。
しかしこのオートエアコン、操作パネルの見た目は全く同じでもBRZと86では動作が違います。
BRZの場合、温度設定をしてAUTOボタンを押せば吹き出し口、風量、冷房、除湿を全て自動的に設定してくれます。
ではトヨタ86の場合はどのような動作になるのか?同じく温度設定をしてAUTOボタンを押すと吹き出し口、風量は自動設定となりますが、冷房、除湿はドライバーがA/Cボタンを押すことで任意に切り替える必要があります。

カタログではどちらも左右独立温度調整機能付フルオートエアコンと表記されていますが、取扱説明書ではBRZにはフルオートエアコン、トヨタ86にはオートエアコンと表記されています。
エアコンコンプレッサーの動作も自動的に設定されるBRZはまさにフルオートエアコンと言えます。
BRZは冬場でもエアコンコンプレッサーを作動させることでガラスのくもりを防ぎ、視界を優先させます。安全は全てに最優先されるというスバルの考え方が、エアコンの動作に表れているとも言えそうです。

操作パネルが全く同じBRZと86ですが動作の違いまではなかなか気が付かないマニアックな違いと言えるのではないでしょうか?

(井元 貴幸)

※メルマガの内容は2013年4月現在のものです。

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スバリスト井元のスバルの常識?非常識?

「第13回:スバリストイチオシの水平対向エンジン専用オイルとは?」

水平対向エンジンに限らず、エンジンの重要な役割を担うのがエンジンオイル。
エンジンオイルにはご存知の通り、潤滑、密封、冷却、正常、防錆の5つの作用があります。
この5つの性能を維持するためにも定期的なオイル交換が必要になります。
スバル車の特徴とも言える水平対向エンジンは、エンジンの全高を低く抑えられることで車両の低重心化が図れるほか、左右に向かい合ってピストンが動くためエンジンの振動を抑制できるなどのメリットがあります。しかし、デメリットとしてその名の通りピストンが水平に往復する構造上、重力によりシリンダーライナー上部の油膜が切れやすい傾向にあるほか、エンジンの全長(クランクシャフト)が短くクランクメタルが細いためより強力な油膜が必要となります。
そこで、より強力な油膜を維持できる水平対向エンジン専用オイルがあるのをご存知ですか?
そのオイルとは、ディーラーで取り扱っているLES PLEIADES(レ・プレイアード)エンジンオイルメーカーのトタル社と富士重工業株式会社が共同開発した水平対向エンジン専用エンジンオイルです。
こちらのエンジンオイルは登場後、スバル車オーナーから好評であり口コミで評判が広がるほどの人気となっています。
人気の理由はなんといっても、高い信頼性。スバル技術本部がエンジン開発時にも使用しているほか、富士重工業株式会社スバル技術本部にて行われる225時間にもおよぶエンジンベンチ試験に基づいています。
水平対向エンジン用に厚い油膜を形成するLES PLEIADES(レ・プレイアード)は油温の異常上昇によるオイルの粘度低下に見舞われた場合でも油圧を維持できるエンジンプロテクション性能を誇り、街乗りからサーキット走行まで幅広く使用できるのも人気のヒミツと言えます。
スバル車オーナーが太鼓判押すLES PLEIADESはEから始まるエンジン形式のBOXERエンジン用であるLES PLEIADES 10W-50とBRZに最適と言われるFから始まるエンジン形式の新世代BOXER用のLES PLEIADES ZERO 0W-30 の2種類が存在します。
BRZオーナーの皆さんも次回のオイル交換にはLES PLEIADES ZERO 0W-30にしてみてはいかがでしょう?

(井元 貴幸)

BRZ Tips
【BRZのホーンパッドに秘められたこだわりとは?】

BRZのインテリアはブラックを基調とし、「S」、「Rスポーツインテリアパッケージ」には随所に赤ステッチを散りばめたスポーツカーらしいスポーティなインテリア。
ダッシュボードにソフトパッドを使うなど質感にこだわっている部分も随所に見受けられます。
ドライバーが一番触れることの多い、ステアリングには「S」、「Rスポーツインテリアパッケージ」に本革巻きステアリングが採用されています。

現在発売されているクルマのほとんどは、メーカーを問わず運転席エアバッグが装備されていますが、BRZはエアバッグが収まるホーンパッド部分の質感にも秘められたこだわりがあります。
クルマのインテリアに使われる樹脂部品の多くは、シボとよばれる皮製品のシワ模様を表現していますが、BRZのホーンパッドにはリアルなシボを表現するために、なんと本物の皮から型を取っているそうです。
樹脂部品のシボの表現は、金型に人工的に模様を付けるのが一般的です。しかし、質感を追求する高級車などでは本物の皮から型を取り、より本物に近いシボを表現する手法がとられています。

これまでのスバル車ではホーンパッド部分のシボは金型に模様を付ける一般的な手法が使われてきました。しかしBRZでは質感を重視し本物の皮から型を取り、リアルなシボの表現を実現しています。本来であればコストのかかる作業工程ですが、スポーツカーといえどインテリアの質感にこだわるBRZには、こんな隠されたこだわりがあったとは驚きです。

(井元 貴幸)

※メルマガの内容は2013年当時のものであり、現在の情報と異なる場合がございます。

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2018年8月11日

CLUBRZで月に2回配信している無料メルマガ。メルマガ内でBRZの豆知識を紹介する「BRZ Tips」とスバリストならではのマニアックな情報を紹介する「スバリスト井元のスバルの常識非常識」の内容を振り返る「CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive」今回は2013年3月15日に発行された第20号からピックアップしたものを紹介しよう。

スバリスト井元のスバルの常識?非常識?

「第12回:BRZ登場前から存在したボアストローク86×86の水平対向エンジンとは?」

水平対向エンジンは、低重心というメリットの代わりに、左右に幅を取るため物理的にロングストローク化が難しいとされてきました。実際、これまでの主力であったEJ20エンジンはボア×ストローク92mm×75mmのショートストロークエンジンであり、他のスバル製水平対向エンジンでもショートストロークが基本でした。

スバルBRZとトヨタ86に搭載されるFA20型水平対向エンジンは、ボア×ストロークが86mm×86mmというスクエアストロークのエンジン。
この数値は3S-GEや2JZ-GEといったトヨタのスポーツエンジンと同じです。トヨタ86という名前は、ボアストロークの数値も関係していることは、メディアにも取り上げられており、ご存知のかたも多いのではないでしょうか。

しかし、BRZ・86に搭載されるFA20エンジン登場前に、86mm×86mmのスクエアストロークの水平対向エンジンが存在したのをご存知ですか?

それは輸出仕様に搭載されるBOXER DIESELのEE20エンジン。

水平対向エンジンは、向き合うピストンが互いの振動を打ち消し合うことで振動を消すため、バランサーシャフトが不要であることからディーゼルエンジンには有利とされていました。しかし、車体幅の決まっている既存車種への搭載はディーゼルエンジンに必要なロングストローク化が難しく、実現不可能では?といった意見もありました。
既存車種の限られたエンジンルームにおさめるべく、新開発の水平対向ディーゼルエンジンは、ピストン高を抑えシリンダーヘッドを削り目一杯ストローク取る設計となりました。結果86mm×86mmというディーゼルエンジンに必要なボアストロークを稼ぐことに成功。

スクエアストローク化に成功したEE20エンジンは、バランサーシャフトが不要と言うメリットを活かし、フリクションロスを低減。滑らかな回転フィールと低燃費を実現し、市販車初となる水平対向ディーゼルとして注目されました。登場後はディーゼルが主役のヨーロッパにおいて高評価のエンジンとなっています。

スポーツカー専用ユニットとして生まれたFA20のボアストロークと低燃費ディーゼルエンジンであるEE20が同じ数値だったのは意外だとおもいませんか?

(井元 貴幸)

BRZ Tips

【BRZと86のスピードメーター。違いは文字盤以外にもあった!】

BRZと86のメーターパネル、2台の違いは文字盤にあることは多くの方がご存知だと思います。

BRZには全車デジタルスピードメーターが標準装備され、タコメーターの文字盤はブラックとなっています。
86のGT LimitedとGTには、タコメーターの文字盤がホワイトのものが採用され、GとRCではデジタルスピードメーターの無いものが採用されています。

ここまでの違いはご存知のかたも多いと思いますが、他にも2台のメーターパネルには違いがあります。

86とBRZ、実はメーターの針にも違いがあります。タコメーターの文字盤やデジタルスピードメーターに目が行きがちで意外と気が付かない部分です。

見た目で針の違いを認識できる部分は、針の軸の部分。BRZの針は軸の部分が真円になっていますが86の針は指針が軸を突き抜けたデザインとなっています。

このデザインはスピードメーター、タコメーター、燃料計、水温計の全ての針に採用されています。

意外と目にする部分なのに、気が付かない方も多いのではないでしょうか?

出尽くしたと思われていたBRZと86の違い。細かい所を見ていくと、まだまだ違う部分がありそうです。

(井元 貴幸)

※メルマガの内容は2013年当時のものであり、現在の情報と異なる場合がございます。

CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive

2018年7月21日

CLUBRZで月に2回配信している無料メルマガ。メルマガ内でBRZの豆知識を紹介する「BRZ Tips」とスバリストならではのマニアックな情報を紹介する「スバリスト井元のスバルの常識非常識」の内容を振り返る「CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive」今回は2013年2月19日に発行された第19号からピックアップしたものを紹介しよう。

スバリスト井元のスバルの常識?非常識?

「第11回:スバル車のECUリセット後の学習方法とは?」

スバル車に限らず、現代のクルマはエンジンをECUと呼ばれるコンピューターにより制御しています。
ECUはエンジンやクルマに取り付けられた各部のセンサーから送られた情報を解析し、スロットルバルブや点火時期などあらゆる部分を制御。その状況を学習しています。

しかし、電装品の装着作業などでバッテリーの端子を取り外した場合、スバル車の場合10分以上通電させないとECUの学習内容はリセットされます。
作業終了後にエンジンを始動し、そのまま走り出すとアイドリングが不安定になったりすることがあります。これはECUが初期状態で走行すると、正しく学習されてないことが原因であることが多く、ECUがリセットされた際には必ずアイドリング時と走行時のエンジンの状態を学習させる必要があります。

そのECUの学習方法ですが、手順を覚えればユーザーでも簡単に学習させることが可能です。その方法はエンジンを始動しアイドリング状態を約10分行い、一度OFFにしてから再度約10分アイドリングを行います。さらに走行状態の学習は約30mごとに学習と更新を繰り返して行くので、アイドリング学習を行ったあと走行学習させることでさらに学習度は高まります。

またバッテリーを外したときだけでなく、エンジンに関連する部品を交換した場合なども、以前の状態とは変わっているので学習が必要になります。
マフラーなどを交換したら、つい早く走りに行きたくなってしまいがちですが、本来の性能を正しく発揮させるためには必ずECUの学習を行ってから走行するようにしましょう。

(井元 貴幸)

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◇~~BRZ Tips~~◇
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【車高を下げたらヘッドランプレベライザーの初期化が必要?】

BRZにはハイビーム&ロービームHIDヘッドランプが全車に標準装備されています。HID式ヘッドランプは、ハロゲンヘッドランプに比べると格段に明るく、消費電力も少ないことから国産車でも多くのクルマが採用しています。
2006年以降に販売されるHID式ヘッドランプ装着車には、ヘッドランプの光軸を上下に調整できるヘッドランプレベライザーの装着が義務付けられています。
これはクルマの乗員数や積載量によって、車体が後ろ下がりになった場合にヘッドランプが上向きになることで、対向車の眩惑防止や正しい照射方向を確保するためです。

BRZには、車両姿勢によって光軸を自動的に調整してくれるオートヘッドランプレベライザーが採用されています。このオートヘッドランプレベライザーは、リヤサスペンション付近に装着されたセンサーが車高を検知し光軸を自動調整しています。

ローダウンサスペンションや車高調整式サスペンションなどに交換して車高を下げた場合、オートヘッドランプレベライザーのセンサーが、クルマの姿勢が後傾していると認識し、ヘッドランプの光軸を下げます。
実際はクルマ全体の車高が下がっているわけですが、リヤ側にセンサーが装着されているBRZでもヘッドランプの光軸は下を向いてしまいます。
これでは適正な照射が得られず、夜間の走行は大変危険です。

解決策としてオートレベライザーの初期化というものがあるのをご存知ですか?
これはローダウンした状態でオートレベライザーの初期化を行うことで、大きく外れてしまった光軸が、自動的にほぼ元の位置まで戻ります。
オートレベライザーの調整範囲は限られており、オートレベライザーが作動しても光軸が大きく外れてしまう場合や、最終的な微調整は、エーミングスクリューと呼ばれるヘッドライト本体の調整ネジで光軸を調整します。

初期化についてはディーラーで専用ツールを使い設定してもらう必要がありますので、車高を下げているBRZオーナーの方は、是非一度ディーラーで確認してもらうことをおすすめします。
(井元 貴幸)

※メルマガの内容は2013年当時のものです。

CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive

2018年6月14日

CLUBRZで月に2回配信している無料メルマガ。メルマガ内でBRZの豆知識を紹介する「BRZ Tips」とスバリストならではのマニアックな情報を紹介する「スバリスト井元のスバルの常識非常識」の内容を振り返る「CLUBRZ MAIL MAGAZINE Archive」今回は2013年2月5日に発行された第18号からピックアップしたものを紹介しよう。

 

スバリスト井元のスバルの常識?非常識?「第10回:スバル車定番機能の動作が変更されている?!」
スバル車に長く乗っている方には定番とも言える機能が、エンジンを停止するとヘッドランプが消える機能。OEM車と軽自動車を除くスバル車は、バッテリー上がり防止のために、エンジンを停止すると同時にライトのスイッチがONの位置であってもライトが消える仕組みになっていました。
しかし、最近ではエンジンキーをOFFにしただけではライトが消えなくなっています。長くスバル車に乗っている方は、現行モデルに乗り換えた時に「あれ?消えない!」と思った方も多いのではないでしょうか?
実は2007年に登場した先代インプレッサ以降のモデルでは動作が変わっているモデルがあります。BRZを除くスバルのキーレスアクセス装着車は、これまでのようにエンジンスイッチをOFFにするとライトも消えます。キーレスアクセス非装着車は、キーシリンダーからキーを抜くとライトがOFFになります。
BRZに関しては、キーレスアクセス装着車ではエンジンスイッチをOFFにしてドアを開けるとライトが消えます。キーレスアクセス非装着車はキーシリンダーからキーを抜き、ドアを開けるとライトが消えます。つまり、BRZはエンジンを切ってドアを開けないとライトが消えない動作となっています。動作が変わっても、エンジンを切るとヘッドライトが消えるという機能は健在で、まだまだスバルの常識と言えそうです。

【BRZ RA Racingと86Racingお買い得なのはBRZ?】

2013年夏から開催が予定されているナンバー付き車両によるワンメイク・レース、「GAZOO Racing 86/BRZ Race」参戦用車両。SUBARU BRZ RA Racingが1月25日より発売が開始され、参戦用車両が出揃ったわけですが、レース参戦用の架装装備は全く同じでありながら、86 Racingの車両本体価格は280万円(消費税込)。BRZ RA Racingの車両本体価格は286万8000円(消費税込)となっており、BRZの方が6万8000円高い価格設定となっています。

 

BRZ RA Racingと86Racingが同じ装備内容なら、86Racingを選択してしまいそうですが、実はBRZ RA Racingと86 Racingにはいくつかの装備の違いがあります。

まずはヘッドランプ。86 Racingはプロジェクター式ハロゲンヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)であるのに対し、BRZ RA RacingはHIDハイ&ロービームランプ(オートヘッドランプレベライザー付)となります。86 RacingではHIDをオプションでも選択することができないため、HIDを装着したい場合市販のHIDキットを購入して取り付けるようになります。86Racingに装着されているハロゲンバルブは、ロービームにH11というタイプのものが採用されており、H11用HID交換キットの価格は国産バルブメーカーのものですと価格帯は6万円前後。

 

HIDキットの価格だけで86RacingとBRZ RA Racingの価格差とほぼ同じくらいになってしまいます。さらに、これだけではHID化されるのはロービームのみで車両の姿勢に応じてヘッドランプの光軸を自動調整してくれるオートレベライザーも装備されません。ワンメイク・レース参戦用車両でHID化を検討している方には、HIDハイ&ロービームを採用し、オートヘッドランプレベライザーまで装備されるBRZ RA Racingがおススメと言えます。

 

他にも装備の違いとして挙げられるのはスピードメーター。86 Racingはアナログ表示のみとなりますが、BRZ RA Racingにはアナログスピードメーターの他に、タコメーター内にデジタルスピードメーターも装備されます。ミーティングなどでBRZオーナーから話を伺うと、走行中に瞬時に速度を把握できるデジタルスピードメーターはかなり重宝するそうです。

 

こちらも86 Racingにはオプションの設定が無いので、市販品を装着することとなります。さらに、任意の回転数に到達したことを知らせるREVインジケーターもBRZ RA Racingには装備されます。カタログ上の車両本体価格は86 Racingのほうがリーズナブルに見えますが、BRZ RA Racingに採用されている装備を見ると、BRZのほうが魅力的だと思いませんか?

※掲載内容はメルマガ発行時(2013年2月)当時のものです。

(井元 貴幸)

(井元 貴幸)